革ソファは高級感がある空間を演出できるとともに、時間経過とともに色合いや風味の変化が楽しめるという魅力がありますが、ソファを含む革製品を長く使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期的なお手入れを怠った場合、カビやひび割れが発生したり、黒ずみや色褪せが起こったりする恐れがあるので注意が必要です。
一方で、革製品のお手入れ方法が分からないという方も多いかと思いますが、ここでは革ソファの正しいメンテナンス方法を解説していきます。
革ソファの日々のメンテナンスでは特別なことをする必要はなく、基本的には乾拭きを行えば十分です。
乾拭きを行うと、ソファーの表面に付着した汚れやホコリを除去できます。
加えて、水分は本革の天敵とされていますが、乾拭きを行えば内部に含まれた水分も取り除けるのでシミやカビなどを予防することが可能です。
なお、乾拭きを行う際は綿100%などの柔らかい布を使うのがおすすめです。
硬い布を使ってしまうとソファ表面にキズを付けてしまう恐れがあるので注意が必要です。
拭き方も優しくなでるように拭いていくのがコツで、強くこすって摩擦で表面を傷めないように注意しましょう。
また、より丁寧にお手入れしたい場合は乾拭きの前に水拭きを行います。
湿らせた柔らかい布を使って表面を拭いていき、拭き終わったら乾いた柔らかい布で乾拭きを行えば作業は完了です。
水拭きを行う際はソファ表面に水気を残さないように丁寧に乾拭きを行うのがポイントとなりますが、強くこすり過ぎないように注意しましょう。
また、日常的なお手入れについては乾拭きもしくは水拭きと乾拭きで十分ですが、月に1~2回は本格的なメンテナンスが必要です。
冬場は月に1回で十分ですが、汗や皮脂で汚れやすい夏場は月に2回は本格的なお手入れを行いましょう。
具体的な手順としては、まず掃除機などで表面の大きなゴミを取り除いていきます。
この際、隙間に挟まっているゴミやホコリも丁寧に除去していきますが、革表面に傷を付けないように掃除機にはブラシ付きのアタッチメントを付けておくのがおすすめです。
また、掃除機ではなくハンディモップを使っても構いませんが、粘着クリーナーは革表面を傷めてしまう可能性が高いので使用は避けてください。
掃除機などでゴミやホコリを取り除いたら、湿らせた柔らかい布で水拭きしていきます。
水拭きが完了したら乾拭きを行って表面の水気を除去して完了となりますが、水拭き・乾拭きとも強く擦り過ぎないように注意してください。
以上が月に1~2回行うべきメンテナンスとなりますが、季節の変わり目には革製品専用のクリーナーや保護クリームを使ったお手入れを行うと良いでしょう。
手順としては、月1~2回のお手入れを行った後にクリーナーを柔らかい布に染み込ませて、円を描くように優しくこすって汚れを除去します。
クリーナーが十分に乾いたら、革製品用のクリームをソファ表面に染み込ませるように塗っていきます。
最後に余分なクリームを拭うように乾拭きを行って完了です。
なお、合成皮革のソファの場合はクリーナーではなく3~5%に薄めた食器用洗剤でも代用できます。
なお、食べ物や飲み物をこぼしてしまった場合は早急な対処が必要です。
食べ物をこぼした場合はまず食べ物を潰さないように取り除き、乾いた布で表面を拭き取れば完了です。
飲み物の場合は固く絞った柔らかい布で、まず水気を抑えるようにして拭き取ります。
水気を取り除いたら、風通しが良い場所で十分に乾燥させてください。
水などの色が薄い飲み物であれば、この方法で目立たなくなるはずです。
ジュースやワインなどの色が濃い飲み物の場合は、クリーナーを布に染み込ませた上で内部に水分が吸収されないように優しく拭き取ってください。