和室を洋室化するのはとてもワクワクすることですが、賃貸となると原状回復の義務がありますし、その点を解決できないと諦めざるを得なくなります。
また原状回復の目処がついていても、やはり頭にそのことがチラついて集中できない恐れがあります。
原状回復の問題を解決しつつ安心して和室を洋室化するには、接着剤を使用しないアイテムを選択して活用することが挙げられます。
具体的にはクッションフロアを使用する方法で、畳の上に敷くだけで一気に洋室の雰囲気になるのがポイントです。
部屋のサイズや形に合わせて敷き詰める必要がありますから、その点は多少の手間がかかりますが、得られるメリットを考えれば十分に検討する価値があります。
いきなり畳の上に敷くのではなく、丁寧に掃除機を掛けてホコリを吸い取ったり、拭き掃除をしましょう。
それから、敷きっぱなしにせずに定期的にめくりあげて、畳の空気を入れ替えてあげることをおすすめします。
壁紙は賃貸に対応している剥がしやすいものを選べば、貼りつける方法で和室を洋室化できます。
既存の壁紙に貼って剥がせる専用の糊が市販されているので、それを選んで作業することになります。
作業に刷毛やローラーが必要ですから、これらを対応する壁紙と一緒に買い揃えましょう。
壁紙は豊富な柄が販売されているので、タイルのようなデザインやレンガ調も選べます。
無地タイプも勿論ありますし、おしゃれな花がらなども定番なので、大抵の場合はどのお店にも置かれています。
飽きたり気に入らなくても剥がせばOKなので、最初は練習のつもりで道具の使い方や貼るコツを身につけましょう。
慣れてくると綺麗に仕上げられますし、余裕が生まれてくるので、複数の柄の壁紙を組み合わせるやり方ができるようになります。
組み合わせはセンスが問われますが、かなり自分好みの洋室を追求することが可能です。
失敗してもやり直せますから、肩ひじを張らず楽しむつもりで挑戦です。
床と壁の洋室化に成功したら、次は家具を和室から変更することが必要です。
洋室向けの家具を買い揃えて置くだけですが、ここにもセンスが問われることになるでしょう。
押入れがある和室なら、押し入れの中にも一工夫するのがおすすめです。
部屋は洋室なのに押し入れを開けると和室というのでは締まりませんから、折角なら押入れの壁や棚も洋室風にするのが正解です。
勿論、ペンキを塗るようなやり方だと原状回復に支障が出るので、剥がせるタイプのシートを使用するのが無難です。
本格的なクローゼットを押入れに作りたいのであれば、一度壁や棚の内側に板を設置して、そこに色を塗るなどしましょう。
これならどれだけ手を加えても原状回復できますし、釘や金具を使うことも可能となります。
うっかり下地を傷つけないように注意は必要ですが、本腰を入れて作り込みをすれば、元々押入れとは思えないクローゼットに仕上げることができるはずです。
うっかり忘れがちですが、照明器具が和風だと他の工夫が台無しですから、照明器具も洋風を選んで交換です。
照明器具も拘ることができるポイントなので、部屋に合う自分好みを探して設置しましょう。
完成した部屋に証明を点けると、空間が一気に眼前に広がりますから、喜びと満足感に満たされることになります。
それまでの苦労が報われますし、賃貸ということや元々の部屋の作りを忘れることができます。
それでいて元に戻しやすく、下地に傷や汚れを残しませんから、安心して飽きるまで生活が続けられます。
再び手を加えるのも容易ですし、今度はどんな作りにするか考える楽しみも生まれます。
既存の延長線上で拡張する楽しみ方もありますから、本当に簡単な方法で本格的な洋室化が可能ということが分かります。